これからの時代、組織に頼らずに生きていく力が必ず必要になる。
今回はアーティストの話に限らせてもらうが、気になる方は、
こちらも合わせて読んで欲しい。
今までアーティストを目指す人たちと言えば
いかにしてどこかの事務所に入るか
が焦点だった。
しかし、今はCDの売り上げは低迷。
ダウンロード販売は価格が小さく売れてもアーティストには雀の涙。
さらに、無料で音楽聴き放題の各社サービスが現れる始末。
それだけでなく、ただでさえYoutubeである程度音楽が聞けるような時代だ。
今の時代は音楽が非常に売りにくくなった状態だとまずは認識すべきだろう。
そんな状況で事務所に所属することは非常に難しい。
かりに所属できたところで、限られた予算の中で、あなたのバンドのプロモーションに費用をかけてもらえる可能性はかなり少ない。
ある程度自分たちで集客ができて、売り上げが見込めそうだったらお金を出してくれるぐらいであろう。
スタジオ代もライブのチケットノルマも負担してくれない場合もあり、バイトしながら活動するメジャーアーティストを何人も見てきた。
であればどうするべきか?
「自分で自分を売っていくしかない」
今はそういう時代なのだ。
では、今回はセルフプロモーションの重要性と、その方法について話していく。
なぜ自分を売り込まなければならくなった社会背景
セルフプロモーションとは、自分で自分を売り込むこと。
これからは組織に属していこうが、一人で何かをなしとげていこうが、必ず自分を売り込む必要がある。
なぜ、このような状況になったかと言えば、「人が増えすぎたから」に他ならない。
昔は人が足りない時代だった。
才能のあるアーティストも、音楽に限らず、仕事をしてくれる人手も全然足りない社会だったのだ。
しかし今は成熟社会となり、新たに何かを生み出さなくても人は生きられるようになった。社会に成長の余地が減ったのだ。
そのため、今は就職難であるとか、そういった社会問題がおきている。
音楽に至っても成長期は終わりを迎えている。
洋楽の文化を取り入れて試行錯誤しながら音楽が発展してきたが、今のポップスシーンはほとんど完成されつつある。
なので、同じような曲を焼き回すぐらいしか、できることがなくなってきたのだ。
もちろん、音楽の可能性はまだまだある。
しかし、「ポップス」というジャンルにおいては、縛りが多すぎてできる可能性が出尽くされてきたのだ。
話がそれるので詳しくはこちらを。
それだけでなく、
- 過去の大物アーティストのCDが未だに買える
- 今までのアーティストの曲がYoutubeで無料で聞ける
- 過去に比べて同世代のアーティスト数が多い
などと、音楽が売りにくい土台はかなりある。
さらに、技術の進歩だ。
昔は一部の人しかできなかった高価な機材も廉価になり、誰でもCD音源のような綺麗な音源を作れるようになった。
プロに依頼するとしても昔よりは安価になった。
こういったことはある意味いいことなのだが、逆に言えば特別な才能やセンスがない人間たちも才能のある人間と同じ土俵にたち、ライバルが増えたということになる。
この状況で誰かよりも頭一つ飛び抜けようとしたら、それこそ戦略が必要になる。
昔は「誰かが欲しがってるものを売る」という簡単な状態だったのが、
「同じようなものがすでにあるので需要が少ない中、自分の商品だけを誰かに欲しがらせて、売る」
という面倒な手順をふむ必要がでてきたのだ。
これが、「売り込みを必要とする社会の背景」である。
セルフプロモーションのために何をしたらいいのか?
セルフプロモーションのために実行して欲しいことは大きく分けて二つある
- 言葉の使い方
- ネットの活用
言葉の使い方は、会話術や文章の書き方のことだ。
誰かと話すとき、あなたの魅力や売りとなるポイントを的確に、エモーショナルに、本心に訴えかけるには、会話術が必要だ。
相手の心を揺さぶる方程式は
熱意×伝え方
だ。
あなたに熱意がないなら仕方ないが、熱意だけあっても空振りしてしまうのも事実。
その熱意を的確に伝えるために、会話術を身につける必要があるのだ。
- バンドの仲間に意見を通す時。
- 誰かを味方につけるとき。
- オーディションで面談するとき。
全てにおいて常に発揮されるスキルが会話術だ。
そして、その熱意を文章に変える技術も必要だ。
これからアーティスト活動で
- ブログやSNSの文章
- オーディションの書類審査
- ライブハウスなど、音楽関係者とのメッセージのやりとり
- ファンとの交流
色々な場面で文章を書かなければならない。
このように「言葉の使い方」をマスターしなければならない理由はいくらでもある。
これからどんなものを作ったとしてもそれに「言葉」は必ず関わってくる。
この本(クリックで詳細確認)は一冊持っていると、対人心理と文章の書き方の全てがわかる。
これさえ持っていれば、「言葉で売り込む」ことに関しては他のものを買わなくても結果を出せるだろう。
言葉の使い方と、もう一つ大事なことは「ネットの活用」だ。
未だにブログの一つも持っていないアーティストがいて驚く。
だいたい、一回だけのライブで覚えてくれるかどうかもわからないのだ。
しかしブログをもっていたら、とりあえずブログを見てもらえれば名前もそのうち覚えてもらえる。
Twitterぐらいは誰でも使ってるだろう。しかしそのTwitterもただ適当にぐだぐだ更新しているだけでは全く意味がない。
なんのためにツイッターを使ってるのか?
それを改めて考え直そう。
「自分のバンドの知名度、売り上げをあげるため」
全てはそれに他ならない。
ファンとの交流も、活動状況を伝えるのも、すべてはそのためだと原点に立ち返ってみよう。
そうすると、「言葉の使い方」を学んだ状態であればTwitterでどのようなことを掛けばいいのかおのずと見えてくるだろう。
インターネットの使い方を詳しくしれば
- 情報収集
- ブログでの売り込み
- ネット販売
- 宣伝
なんでもできるようになる。
ネットの広告なんて、テレビに出る費用に比べるとけた違いに安い。
これを宣伝に利用しないのはかなりもったいない。
だが、アーティストでインターネットをちゃんと活用しきれてる人なんて一握りしかいない。
インターネット集客を使いこなすのであれば、
こちらの無料メルマガで、バンド運営に必要なイロハを全て説明してるので、購読しよう。
こちらの記事でも詳しく書いてるので参考にされたい。
まとめ
要は、
インターネットを使い、レーベルに頼らず自分で宣伝し、CD制作やグッズ制作も外注に頼もう、ということだ。
それが一番安くつく。レーベル会社があいだに入って中抜きしないからだ。
これからは、事務所がやってるようなこともたいがいは自分で低コストで実現できる世の中だ。
これから台頭するミュージシャンは、よほど大規模な活動運用をしない限りはレーベルに属さずに自分たちだけで売り込み、営業し、売り上げをあげて利益を得ていくだろう。