ストーリーは人を動かす。

 

今はストーリーの時代だ。

 

音楽以外でもこのような状況が起きている。

 

市場は成熟しきっていて、新しいものが求められなくなり、資金力が潤沢な企業のみが、その資金の大きさをたよりに科学力と技術力を結集して新しいものをなんとか生み出しているに過ぎない。

 

資金力のない中小企業や個人事業主は、「隙間産業」といったように、大企業が割に合わなくて手を引いた小さな市場のパイを食べて生きている。

 

我々個人ではスマートホンは開発できなかったし、これから先新しい技術を生み出すこともできないだろう。

 

音楽も、楽器の低価格化、練習環境の良化(小さい音が出せる携帯アンプや電子ドラムなど)

などでハードルがさがって、誰でも音楽ができるようになった。

コードアシストがついた作曲ソフトや、作曲を自動で支援してくれるソフトまである。

 

過去、音源制作なんで何千万という機材がないとまともにできなかったのに、今では誰でもできる。

そういった時代にあって、誰でもクオリティの高い曲をかけるようになった。

アーティストも昔に比べて増えた。

 

言ってしまえばみんな同じだ。

なにも新しくない。

 

そんな時代でなぜ現役アーティストや、中小企業の人たちは生きていけるのだろうか?

これからの時代はどのように立ち回ればいいのだろうか?

 

今回は「ストーリー」を使って、この時代を生き残る方法と、なぜストーリーが重要なのかを説明する。

 

 

 

なぜストーリーの使い方が重要なのか?

 

その理由については

こちらの記事にも書いておいた。

 

内容をようやくすると、ストーリーを使う力さえ身につけられれば、

 

  • 日常の人間関係
  • 自分を良く見せる方法
  • 相手を説得する方法
  • 感動させる方法

ほかにも、さまざまな恩恵を得られる。

 

人として生きる上で、ストーリーを学ばないほどの損はないだろう。

 

 

 

ストーリーの使い方①全てに根拠をつける

 

ストーリーには根拠が必要だ。

根拠のないストーリーほどつまらないものはない。

 

例えばの話。以下のような話をどう思うだろう。

 

今日、家から出てしばらく歩くと転んだ。

顔をあげると、優しいお姉さんが同情してくれて、お金もくれた。

僕はお姉さんと仲良くなり、結婚をした。

 

わけがわからない、と思うはずだ。

まずなんで転んだのかがわからないし、なんでお姉さんがいたのかがわからないし、お金をくれる意味もわからない。

そこからどうして仲良くなったのかもわからない。

 

そう、根拠のないストーリーは混乱を招くだけなのだ。

 

もし、これが、救急車がないような時代で、急激に体調が悪くなって助けを求めて体を引きずって外に出た、というのであれば、しばらく歩いて倒れる理由もわかるだろう。

外に出る理由がしっかりあるし、転ぶ理由もある。

 

といったように、ほかの下りも「根拠、理由」をしっかり添えれば、話としては荒唐無稽ではなくなる。

(もちろん、決して面白い話にはならないが)

 

これをどう活かすかといえば、あなたが何かを話すとき、伝えるときに、必ず根拠や理由を示すことだ。

 

就職活動の履歴書や面接の受け答えでも

「私の長所は、人と仲良くなることです」

「私は英語が話せます」

というだけではわけがわからない人間だと思われる。

 

なぜ、人と仲良くなれるのか?

ボランティアで老人ホームに行ってて、誰とも口を聞かないお婆さんと仲良くなることができたとか、そういうエピソードがあれば

「やるじゃん」

と思われるわけだ。

 

英語が話せるのも、それがどうした、と思われて終わりだ。

なんで英語に興味を持ったのか

その英語をどう活かしてるのか

こういったストーリーを伝えてこそ、人柄が伝わり、興味を持ってもらえるのだ。

 

 

 

 

ストーリーの使い方②葛藤する

 

良いストーリーは全て葛藤している。

 

葛藤とはいくつか種類があり

  • 何かと何かの対立
  • 選択肢の迷い
  • 障害に対する対応

こういったものが葛藤になる。

 

「何かと何かの対立」

は簡単だ。

 

まず、わかりやすい敵を作ればいい。

「バンドで成功したい自分」

と、

「バンドなんてしょぼいことするな」

と反対する両親。

 

そこでどう立ち向かって攻略したかを話すとドラマチックになる。

 

「選択肢の迷い」

これは、

「メジャーレーベルに行くため、条件のいいインディーズレーベルからの契約を断るべきかどうか・・・」

といった悩みだ。

 

どちらの選択にも痛みが伴い、葛藤が生じる。

 

 

「障害に対する対応」

これは、「対立」に似ているが、少し違う。

 

”障害”がそもそも、人や生き物とは限らない。

  • 年齢制限
  • 性別
  • 自分の身分
  • 世の中の常識
  • 決まりごと

 

そういった色々な要素が障害になっていたとして、それをどう乗り越えるのかを話すとドラマチックになる。

 

 

このように、葛藤を用いて話をすると、人はあなたの物語に惹きつけられて興味を持つ。

 

 

 

ストーリーの使い方③不完全なスタートを決めて、完璧なゴールを作る

何かを話すとき、いきなり「完璧」を演出してはいけない。

 

自分は金持ちで彼女がたくさんいて子供もたくさんいて裕福で裏切りもなく仲間に恵まれてやりがいのある仕事をしていて社会、世界から評価されていて完璧だ。

 

という話は聞いていてつまらない。

 

他人の自慢話がつまらない理由はだいたいこういうところにある。

 

ならどうするかというと、「自分が完璧になる前の一番悪い状態」から話すのだ。

 

お金がなく、貧乏で、怪我のせいでまともな仕事もできなく、友人は少なく、恋人に捨てられ、親にさえ「産まなきゃよかった」と言われるような人生・・・

 

そこから、あなたがお金を手にし、怪我を克服し、まともな仕事をし、友人に恵まれ、恋人ができて、義務を放棄した親に一泡吹かせる話をすると、とてもハラハラして楽しい話ができあがる。

 

 

ストーリーの使い方④苦難を与える

人は、順調に物事をすすめられることの方が少ない。

 

よって、物語においても、「どこかで苦労したり辛い思いをした」演出はリアリティを生み出し、人に共感を与える。

 

あなたが「不完全で満たされない状態」から「完璧に満たされる状態」までどうやっていったかを語るとき、いかに自分が上手いこと頑張ったかを話すだけでは、話はつまらない。

 

あなたが「全力で頑張ったにもかかわらず」、思いもよらないトラブルがたくさんおき、前述した葛藤がおきて、苦しんで、それでも頑張って前に進み、勝利を手にした話をしなくてはならない。

 

 

まとめ

このようなテクニックを、ライブのMCだけでなく、事務所の審査員、ライブハウスの人、お客さんなどに使ってみよう。

 

ストーリーを見せてあなたの魅力を十分に伝えれば、あなたの願望や思いに共感してもらい、一緒に行動してもらうことができる。

 

「人を説得する」ことが仕事の広告マンや営業マン、プレゼンターなども、ストーリーの力を活用し、ビジネスに生かしている。

 

自分たちだけで営業をしていかなければいけないミュージシャン希望の人間がそのストーリーを使いこなさない理由はどこにもない。

 

また、ストーリーの力はそのまま楽曲の構成力や歌詞の内容にも活かすことができる。

いちミュージシャンとして、ストーリー力は日頃から鍛えよう。

 

しかしストーリー以外にも有効なテクニックは他にもある。

 

ファンを増やすテクニック、その中でも異性の心をつかむ上で、「色恋営業」と言われるテクニックがある。

実際にファンと性的関係を持つことは今後の活動にかなり支障が出るので通常はおすすめしない。

 

しかし、「ファンの心を一方的にワシづかみする」テクニックは「色恋に興味がない」バンドマンでも必須の能力だ。

その上で、恋愛のテクニックは一通り押さえておくとファン集めがはかどる。

わざわざ恋愛本を買うよりも良質のコンテンツが今はネットに溢れているので、

 

このような無料インタビュー音声で女性の気持ちを把握しておくといいだろう。

 

 

 

P.S

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