バンドや音楽で生きていくことを教えているときに
「リスクがないのか」
とよくきかれる。
バンドでリスクと言っても、やることは集客して音楽をしていくだけだ。
集客について知りたい方は、以前の記事
を参考にして欲しい。
さて、人に限らず動物は、リスク(危険)を避けながら生きていくのが当たり前だ。
したがって、このようにリスクについて気にすることはいたって正常な思考だ
しかし・・・
人々は普段から本当にリスクのことを考えて生きているのだろうか?
安定した収入さえあればリスクがないと考えている人は、管理人からみれば
とてもリスキーな人種
に見える。
そう思う理由を今日は話していく。
まず、「安定した収入」を得ることを悪とは言わない。
ただ、「安定した収入信者」になり、安定した収入以外は外道と考え出すと、そこで危険が発生する。
なぜか?
「安定した収入」のためであれば、なんでも犠牲にしかねないからである。
つまり、
「生命や健康をも脅かすような思想や考え方はそもそもよくないでしょ」
と言いたい。
安定した収入のために生命や健康がないがしろにされる場面があればそれはおかしい。
現代では
安定した収入を得ること=一番リスクがない道
と考える人が多いみたいだが、実は逆だ。
安定した収入を得るために、ほとんどの人が莫大なリスクを払ってきている。
親の信用や期待を一身に背負いこみ、
何百万〜何千万の学費を払い
社会的な作られた通念(いっぱんてきな思い込み)に支配されて・・・
そして明らかに割に合わない仕事を選ぶことがある。
社会的に認知されたとても偉大な大企業に誇りを持って勤めたが、厳しい労働環境に体を壊し、自分の生き方を制限し、自分の精神を追い込み、あまつさえ自殺する人がいる。
それも、読み書きのできないバカの話ではなく、高い知能をもったエリートでも同じような事が起きているのだ。
もちろん、大概の人は、「仕事が合わなければ別の仕事探すか」という発想が出てくるだろう。
しかし、ほとんどの人が
「リスクがない道を選びたい」
などと言いながら、リスクのある道を選んでしまってることを忘れてはいけない。
莫大な教育費や、それにかけた時間、自分に合う仕事を探す時間、おままごとレベルの茶番就職活動をする労力、すべてがリスクなのだ。
それらにお金も時間も莫大に使っておきながら、音楽活動をする人に
「リスクある人生だね」
なんて言ってはいけない。
ほとんどの中流階級の人間たちは親にリスクを立て替えてもらって生きているだけに過ぎない。
小、中、高、大に費やす勉強の労力を、音楽活動に絞っていれば、サラリーマンよりリスクなく音楽で稼ぐことができるようになるだろう。
言ってみれば「どこにどれぐらいお金と時間をかけるか」の違いでしかなく、リスクはどのみちを選んでも同じなのである。
そして、どのみちを選ぶとしても一番大事なのは
- 「俺には音楽しかないからだめだ」(たまにこんなこというプロもいるけど)
- 「俺は今の会社をやめちゃだめだ」
- 「俺は学校中退しちゃだめだ」
といった通念に支配されないことだ。
どのみちを選ぶとしても、一番大事なことは
「自分の生命を脅かさないこと」
もっと簡単に言えば健康に生活しましょうねということだ。
一番大事なことは生命、健康だ。
肉体や精神、魂といったものが健全でなければ生きている意味がない。
自分の家族や大切なもののために命を削って幸せにしてあげるという気持ちももちろん大事だ。
しかし、
「自分の健康や命を削ることで喜びを得る人間」
が、人として正しいかどうかは別なのだ。
なぜなら、人として正常であれば、
「そんなに無理しないで、私は大丈夫だから」
と心配してくれるはずだからだ。
そもそも、家族がご近所さんよりも250円高いランチを食べていることに優越感を得るだけのために、あなたが命を削りながら頑張る必要性はない。
本当にリスクを回避して生きたいのであれば、まず災害などに備えて備蓄するとか、被災した場合のために家具の配置や窓の割れ防止に気を使うとか、避難場所を抑えておくとか、そういう方向に進むだろう。
これからの長い人生で自分だけが特別に戦火や天災に見舞われないワケがないのだから。
当たり前の思考回路があれば、それらの対応は安定した生活、よりも上になるはずだ。
本当にリスクを考えるのであれば、何よりもまず
「生存のリスク」
について考えよう。
日本社会で生きるためのリスクではなく、基本的な動物としてのリスクを考えるのだ。
どれだけ経済的に安定しても、危ない段差に引っかかって転んで頭打って死ねば終わりだ。
何百万を医者に払っても適切な治療を適切なタイミングで受けなければいつだって死ねる。
そして、生きるために何が必要かと言えば
「国際情勢」
「地震のリスク」
を普段からちゃんと考えて、もし、そういう事態になったらどのように対応するのかをシミュレーションしておいたり、ものを備えておいたりしておくことだ。
さらにキャンプ上などで野外生活の道具の使い方を実践しておいたり、長距離歩いたりしても疲れないように体力をつけておくべきだろう。
本当にリスクを回避するとはそういうことだ。
現代社会で、本当の意味でリスクを察知して回避する「人間の生命力」を高めるための生き方として、音楽に限らず「自分で何ができるか」を考える生き方を提唱しているのが当ブログだ。
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