「バンドで生活するなんて夢見過ぎ」
こんな風にバカにされたことは一度や二度ではない。
同じ経験を持つバンドマンは日本にたくさんいるだろう。
しかし現実として厳しいため、いざそう言われると反論ができない人が多数だ。
もっといえば、バンドに限らず、起業しようとしても、芸能人を目指しても、とりあえずリスクがあるように思われる。
結局
「良い大学に入って、良い会社で働けばよい」
それが一番リスクがなくて、安全で安心の人生を満喫できると・・・
そう思ってる人がほとんどだ。
しかしほとんどの人が、社会や世界、もっと身近な言い方をしたら
「自分の周りの環境」
が永遠に変わらないものだという前提で話を進めている。
天災も戦災も経済混乱も事故も病気もなんにも問題がなく、この環境のまま一生が終わる前提で、考えてるのだ。
本当のリスクについての考え方については下記のような記事をかいたので読んで欲しい
しかし現実はどうだろうか?
今回は、サラリーマンが本当に安全なのかを考えていこうと思う。
サラリーマンのリスク①どんなに頑張ってもリスクはあるんだよという話
どれほど頑張ってリスクを回避しようとしても、リスクはつきまとう。
むしろ、時間的束縛を受けるサラリーマンの方が生命的なリスクは多いのではないだろうか・・・
例えば、テロが起きるときなんて、朝の満員電車は格好のマトだ。
テロ注意報なんてテレビでやることがあったとして、ほとんどの人は仕事に向かうだろう。
自分の命を落とすことに怯えながら・・・
なぜ、そこまでして命がけで働くのか?
そのリスクについての考え方は別の記事に書いた
天災や戦災などはサラリーマンでなくても訪れるリスクだ。
したがって、サラリーマンが悪いというわけではないが、リスクについての考え方が、「日本社会限定」にズレてしまってる場合は、本当のリスクがなんなのかを改めて考え直すべきだろう。
サラリーマンのリスク②その会社、絶対に会社がぶっつぶれない保証はあるの?
資本主義は競争社会だ。
全てが成長や変化を強制されて価値が価値をうむ社会。
そんな社会なので、置いていかれた人間に生きるすべはない。
それは人だけでなく「法人」でも同じ事だ。
みんなが憧れる安定した大手の会社も例にもれず、過激な競争市場の中で自分の居場所を守りながら生きている。
末端で働いているとそれに気づきにくいが、株主や役員の圧力に足を縛りつけられながら、そして担当者の自己の保身を担保した上で、資金力だけが無駄に莫大な腰の重い組織と組織のしのぎの削りあいが日夜展開されている。
大きな会社がある日、経営不審になって、破産してしまうことは実際にある。
この前も日本の大手電化メーカーがヤラれたし、外資系に買収されたりもする。
買収されただけならいい。
しかしあなたが当たり前のように享受していた福利厚生がなくなってしまったり、無駄な人件費としてあなたの首をはねおとされることになったとしても文句はいえない。
会社も自分が生きるためだ。余分な荷物ばかりは背負ってられない。
「今まで通り」で生きていってるつもりの社員だが、組織レベルでいえば「今まで通り」が通用しないのが資本主義だ。
だから、遠目に起業家をみると「リスクが多いな」と感じたりするのだろう。
そして、自分に生きる力さえあれば乗り越えられるリスクとそうでないリスクは見分けられる。
どこからも中抜きされずに自分の力でお金を得ていくことができるのだ。
そもそも「資本主義」はその名の通り資本を持っている人間が勝ちだ。
サラリーマンである限りあなたは「資本」の一部でしかない。
これを社会主義なんかでは賃金奴隷制という。
サラリーマンのリスク③会社に入るのも転職するの大変
その会社が自分にあってるかどうか?
今どきの会社は色々情報を公開してくれてはいるが実際に働いてみないとわからない部分が多いのも事実だ。
自分が仕事にあってるかどうかなんてわからない。
あってなかったから転職しよう、と口でいうのは簡単だが実行は難しい。
仕事の合間の時間に転職活動を続けるストレスは半端じゃない。
そしてその転職した先が自分にあってる職場かどうかなんて全くわからない。
同じ事の繰り返しかもしれない。
そう考えると転職にだってリスクがあるわけだ。
そもそも会社に入ること自体が簡単ではない。
自己分析を徹底して、いかに自分が魅力的であるか(実際に魅力があるかどうかは別にして)必死で企業にアピールをしていかなければならない。
そのために興味があるかないかに関わらず転職先での採用に有利になりそうな資格やスキルを得て、面接対策もして、業種によってはポートフォリオや実績も作っていかなくてはいけない。
そこまでして転職できたが、やっぱり合わなかったと・・・
なら、もうこのままでいいや、と思ってしまうのである。
サラリーマンのリスク④生き方が限定される
将来、こんなことをしたい、あんなことをしたい、と学生時代に夢を膨らませなかっただろうか?
それらは、一応実現可能であるものの、当たり前のサラリーマン生活をおくっていては実現できないことも多くある。
たとえば、世界一周旅行の費用は200万もかからないツアーもある。
しかしほとんどの人が「一回ぐらい世界をみてまわりたい」と、アラジンのジーニーよろしく妄想するものの、ほとんどの人がそれを実現できない。
サラリーマン諸君はランプの中に閉じ込められたように毎日満員電車にすし詰めにされることを宿命づけられている。
それはなぜか?単純に時間が合わないからだ。
自分の望む生き方を選ぶ権利が、現代の一般市民に与えられていないからだ。
生き方は自分で選ぶのではなく、
「いかに仕事に合わせるか」
がサラリーマンにとって重要だ。
とはいえ、なんだかんだ皆条件を選びサラリーマンをしている。
そして勤務条件などはそのまま「自分の人生の余暇の過ごし方」の条件にもなる。
給料や通勤時間や勤務時間、帰宅時間がそのままあなたの余暇の過ごし方に直結するのだ。
そもそも「余暇」なんて言い方からわかるとおり、仕事じゃないあなたの人生なんてアマリでしかない。
仕事は「あなた」そのものであり、「あなたの生き方」=仕事なのだ。
だから、「仕事なんて選ぶな、贅沢いうな」なんて考え方はあまりにも乱暴だ。
「お前は生き方を選ぶな」といってることと同義だからである。
今の社会は決して自由ではない。
ルールに基づいて自由なものと不自由なものを綺麗に切り分けたレースゲームなのだ。
サラリーマンのリスク⑤大切な時間を犠牲にしなければならないこともある
サラリーマンをしている限り仕事が何よりも優先される。
一応会社というものは、事情があれば休みをくれる。
しかし、そうでない会社が多いのも事実だ。
赤ちゃんが熱を出した。
親が死んだ。倒れた。
そういった理由であればまだ帰りやすいだろう。
しかし、
ペットの様子が変だ。
妻の機嫌が恐ろしく悪い。
家のガスの元栓、閉めるの忘れたかもしれない。
子供が何ヶ月も前から楽しみにしてたゲームの発売日に並んであげたい
といった理由では帰りにくい。
これが畑仕事であるとか、自分の裁量で仕事をする自営業であれば、パッと戻ってくることができるだろう。
しかし、「本当に大切なこと」に時間を使うときも会社という組織にいちいちお伺いをたてないと時間が取れないのも事実だ。
そして現実として、人が過労で自殺することもあるような世の中だ。
仕組みとしては「帰ってOK」だとしても会社の雰囲気や場の空気に飲まれて、本当に大事なものを心の奥にしまいこんで、仕事を続けなければならない場面もの存在する。
これはやはり会社と労働者は対等ではなく、現代の賃金奴隷制の一つであると言われても仕方がない場面の一つだろう。
まとめ
ここまでサラリーマンという生き方をこっぴどくボコボコに叩いてきた。
が、正直に言おう。かなり大げさに書いた。
サラリーマンといえどそこそこ快適に生きられる。
管理人もサラリーマンだった頃の生活がそれなりによかったと思うこともある。
ではなぜこんなことを書いたかというと
「起業はリスクがある」
「バンドマンはリスクがある」
なんて後ろ指さしながらサラリーマン人生を送ってる人は、これと同じレベルのことしか言ってないのだ。
人間、そうそう簡単に死にはしない。
どんな思想を持ったとしても、一番大事なのは「俺は死なないぞ!」という気持ちを持つことだ。
何かの罪悪感や申し訳なさ、自己嫌悪から自分の命を投げ出すような考え方をもてば、それこそどんな生き方をしたところで「失敗」だろう。
逆にいえば、強盗でも人殺しでも「俺は死なない!」という気持ちさえ持っていれば、そのまま逃亡生活で満喫したり、つかまっても服役してから満足いく人生を送れたりするものだ。
(犯罪擁護をするものではなく、現実として被害者より加害者の方が幸福になりやすい仕組みなのだ)
こんな世界で、あなたならどう生きていくのが自分にとって正しいと思えるだろうか?
私が示す正解案は
「サラリーマン人生でそこそこ楽しいのであれば、そのままで正解」
だ。
しかし
「いまの生活が割に合わなさすぎる」
というのであれば、自前の収入源を一本作り込んで、それを育てていく考え方を持った方がいいかもしれない。
この資本主義で本当の意味での「アガリ」を目指すなら大きなお金で投資の配当で暮らすしかないのだから。
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mpamsg