これからバンドで成功したいと思う人が必ず付き合わなければいけないのは
「大衆音楽」
というものだ。
音楽は一部の知識がある人だけが聞くものではなく、音楽理論なんて全く知らない、あるいは楽器経験なんて全くない人でも
「いい歌だなあ」
と感じなければ売れない。
なぜなら、買い手のほとんどがど素人だからだ。
大衆音楽の特徴はまた別の記事に書くとして。
今回は大衆音楽が我々の社会にどのような役割を与えてくれてるのかを考えていく。
大衆音楽の役割①ライブビジネスとして
「ライブハウス」という空間がある。
映画、ゲーム、などのエンタメと同じく、娯楽空間だ。
そのライブハウスで何を楽しむかといえば、すごく単純に言えば
「体で反応するぐらいのデッカイ音を聞きたい」
ということになる。
人間はでっかい音と光に晒されると判断力が低下すると言われてる。
パチンコなどがやめられなくなるのも同じ原理だ。
それと同じように、ライブハウスでもやはり光をバンバンチカチカ当てながら爆音を鳴らす。
そうして人に一種の恍惚感を与えるのだ。
そこで、アーティストは自分の思想やメッセージを歌詞にのせて、観衆に伝える。
特に悪徳なことではない。
道徳的に正しい歌詞がやはり支持されるし、人々も正しい言葉で気持ちよくなれるのだから良いことだと思うだろう。
それで対価がチケット代だ。
そのチケット代を回収して稼ぐライブビジネス。
- ライブハウス
- イベント企画者
- アーティスト
などが収益を得る。
まずは基本として大衆音楽にはそういった性質があることを理解しよう。
人は頭をパーにして、そこに都合の良い気持ちの良い思想やメッセージを無理やり詰め込んで感情をガンガン刺激したいときがあるのだ。
それを商売にすることがアーティストの役割でもある。
そう言うと嫌悪感を持つかもしれないが、「感動」なんてものはそういうものだ。
感動して良い気持ちになりたい。そのための娯楽でありエンタメなのだ。
そこにお金を払ってもらっている。
それがアーティストの「仕事」なんだということをまずは忘れてはならない。
そのためには、ライブの構成、楽曲の構成、自分のキャラクターをどうしていけばいいかをしっかり考える必要があるだろう。
したがって、音楽ビジネスをする上で、「ライブで楽しむ客層に向けて何ができるか」を考えて、ライブ内容や楽曲内容、キャラクター作りをしていくべきだろう。
しかしそれだけではいけない。
大衆音楽の役割②タイアップによる広告効果
次のターゲットは消費者だけでなく、企業だ。
- 車のCM
- ドラマ、アニメの主題歌
- ゲーム、商品のイメージソング
などなど、あらゆるものに音楽がタイアップされている。
自社商品やサービスを歌で印象付けるためにこのような方法がとられる。
音楽は音によって、イメージを印象付ける効果があり、その歌を聞いたら商品が連想されるような広告効果がある。
しかし、広告主側がアーティストに求めるものは、
「素晴らしい音楽性」
みたいなものではない。
「集客力」だ。
そのアーティストのファンが多数いれば、そのファンが自社製品に興味をもってくれる。
CMで芸能人を起用するのと同じ意味合いだ。
したがって、
- 集客力をつける
- 集客力+アーティストイメージを武器に営業
この二つのステップはイメージしておいたほうがいいだろう。
どこぞの事務所にはいったらその辺りを手配するのはマネジメント側になるが、個人で活動していたとしても、マイナーな同人ゲームや自主制作ドラマ、大学サークルや商店街のビジネスで音楽を活用するチャンスはたくさんある。
集客力があれば、広告費をもらえた上で、新規顧客の開拓もできるだろう。
なぜなら、その商品をつかった人がテーマソングに興味をもちファンになる可能性があるからだ。
しかし、現実としては、タイアップはアーティスト側が商品サイドにお金を渡して提携する場合が多い。
結局、商品側か、アーティスト側、どちらに集客力があるかで、どちらが広告主かが逆転してしまうということだ。
覚えておいて欲しいのは、音楽にはこういったビジネス的側面もあるということ。
ただただ音楽を演奏して人を感動させる以外にもちゃんとマーケティングに密着した仕事があるのだ。
大衆音楽の役割③店舗のBGM
タイアップとはまた形態がことなるが、モールなどでBGMに使われることがある、
もちろんこれは店側が販売促進効果を狙ってのことだろう。
この場合、曲の紹介などはしてくれず、ただ淡々と店で音楽がなってるパターンが多い。
そのため、客は曲自体を気に入っても
「この曲なんだろう」と思う程度だ。
ちなみにBGMの場合、アーティスト側が著作権使用量を受け取ることができる。
例えば、地元のアーティストどうしで10組ぐらいで仲間を作り、
お互いの曲をもちより、それを地元のお店で
「地元のアーティストの曲だからBGMにつかってほしい」
といってみるのもいいかもしれない。
したがって、BGMになる前提で曲を作るべきだ。
歌詞が早口すぎると歌詞が聞き取れない。
なぜならYoutubeのように歌詞を確認しながらきくことができないからだ。
BGMにするには、歌詞がはっきり聞き取りやすい曲にすると、客が興味を持てば歌詞のキーワードでグーグルで曲を調べるだろう。
そして大事なことは、ウェブサイトやブログでその歌詞を掲載しておくこと。
そうしないとグーグルで歌詞を調べてもあなたの曲をみつけられなくなってしまう。
大衆音楽の役割④コミュニケーションのとっかかり
音楽に限らず芸能的な話題は、雑談のテーマとなる。
また、人と仲良くなるきっかけとしても、
「どのアーティストが好きか」
などといった話題が使われる。
アーティストのファンとは、一種の宗教のような役割を持っている。
「お前はなに教? 俺、浄土真宗なんだけど」
「まじかよ、俺はキリシタンだぜ」
といった会話は一昔前はおそらく、芸能界のように語られていたのだろう。
音楽をチェックしていれば、新曲の話題や、テレビで変なことをしていたとか、問題になるセリフをいったとか、恋愛していたとか、色々と話題がつかめる。
アーティストはこのように「芸能人の一種」として、人々の話題のタネとなり、そして影響力を持つ。
ビジネスの現場では、営業職が顧客の好きなアーティストをチェックして話題を合わせたりすることはザラにある。
このように、コミュニケーションのとっかかりとなるのも現代での音楽の役割だ。
とはいえ、音楽をチェックするだけで人と仲良くなれれば苦労しない。
管理人は長らく孤独で過ごし、人と関わるためには訓練を要した。
とくに恋人を作るには、コミュニケーションを高めるとかなり効率が良い。
こちらの記事にある無料音声は全て聞き尽くした。
同時に来るメールには、女性関係に止まらず、人間関係全般のコミュニケーション術が語られている。
バンドマンであれば、音楽関係者とお酒の席をともにしたり、営業をかけることもある。
さらに、ファンとの交流も続けて、長期的なファンに変える必要があるため、このような恋愛テクニックでコミュ力を鍛えることはかなり重要だろう。
まとめ
さて、まとめに入るが、現代社会で音楽の役割とは、実は色々ある。
食べ物関係やものづくり関係の仕事に比べて、社会になにも貢献してないように思われることが音楽だ。
そして、
「心の糧になってる」
とか
「生きる自信をくれた」
と、なんとも実用的かどうかわからない意見が聞こえるために、さらにそのうさんくささに拍車がかかっていた。
しかし、音楽も資本主義社会にれっきとした市場を確保するビジネスなのだ。
この社会でどのように音楽が関わっているのか、参考になっただろうか。
これからは個人でも音楽に関係したビジネスを始める時代になった。
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