バンドでライブをするとき、一番大変なのは集客だ。
集客といえば格好いいが実際やってることは友達に声をかけるぐらい。
そもそも友達が少なければ誘うことすらできない、なんて人もいるかもしれない。
人と人の心の距離が開く社会人であればなおさら難しくなるだろう。
音楽活動にはお金がかかるので、人付き合いをして友達を増やすのも大変なことだ。
それではどうやって人を集めるのだろうか?
今回は基本的な集客の方法について書いていく。
集客方法さえわかってしまえば、曲や実力のクオリティが劣っていても他のバンドより盛り上がるライブができるようになる。
なぜなら、自分の客が多ければ多いほどライブを盛り上げやすくなるからだ。
職人気質で「音楽さえよければ良い」という考え方が多いバンド界隈のなかで、集客に目を向けていけば必ず結果は残せるだろう。
(そしてこの記事を見つけたということはあなたも集客に目を向けるセンスがあるということだ)
では、さっそく内容に入っていく。
以下の目次の流れで説明する。
バンド集客の基本その①知り合いを呼ぶ
知り合いをライブに呼ぶことは基本中の基本だ。
インターネット集客がどうのとかいうよりもまず、知人に声をかけるべきだ。
ただし、そのときに相手に嫌がられないように呼ぶためには、どうしたらいいかを考えなければいけない。
当たり前だが相手のことを考えずにひたすら声をかけて回るのはマルチ商法や宗教の勧誘となんら変わりがない。
つまり、ここでしっかり考えなければいけないのは誘い方。
相手を楽しませる。つまり異性をデートに誘うぐらいの気持ちで気合いを入れて誘うことが重要だ。
「頼むからきてくれよぉ」
という態度では当然誰もきてくれないし、きてくれたとしても同情してきてくれただけであって、あなたのバンドに興味をもってきたわけではない。
「頼むからデートしてくれよぉ」
なんて言って異性にモテないことは目に見えてる。それと同じことだ。
ここで、自分のバンドの強み、ライブの強みを改めて考え直さないとうまくいかない。
誘う人の趣味に合わない音楽をあなたがやってるのであっても、工夫はできる。
もっと広い視点で、曲だけじゃなくBGMやライブの構成などで、呼ぶ人を楽しませる要素を考えるべきだ。
CDや音源、YoutubeのPVであれば「曲が好みじゃない」だけで切り捨てられることもあるが、ライブの楽しみ方は様々なのでしかたない。
しかし、ライブとなれば話が別だ。曲そのものがリスナーの趣味に合わなくても、客を楽しませる方法はたくさんある。
こういったことは少なくともイベントを企画するような人は誰でも考えてることだ。
あるアイドルのライブでは、ライブ中にクイズをしたりするところもある。
これをマネしろとは言わないが「楽しいライブ」にするためにどうしたらいいか、を考えれば、ただ演奏するだけのバンドよりも圧倒的な集客力が期待できるだろう。
とにかく、ここでいいたいことは
「ライブに呼ぶ」=イベントを主催して集客している
ぐらいの気持ちを持っておこう。
※ゆくゆくはイベントで稼げるようにもなるのでこの考え方は覚えておこう。イベントビジネスの始め方は別記事にて書く予定
バンド集客の基本その②ライブハウスに通ってバンドと仲良くなる
友人、知人に総当たりしたら、次は新しい人脈を作らなければいけない。
その中でもオススメなのが、ライブハウスに足を運ぶことだ。
まず、ハコのHPをネットで調べて、スケジュールをみる。
例えば「東京 ライブハウス」とGoogleで調べてみよう。
そこの出演バンド名をまたネットで調べるとTwitterなどの連絡先が必ずあるはずだ。
そこでアーティストに連絡を取り、「みに行きたい」と伝えて見に行ってみよう。
Googleでなくても、Twitterで直接「東京 バンド」などで調べても良いだろう。
もちろん、「バンド仲間として」ではなく「一般リスナー」としていくのだ。
Twitterなどで連絡をとるときには、それ専用のバンド活動のことを書いてないアカウントを使おう。
なぜなら、バンド活動をしてるとこいつも集客目的かな?と、疑われるからだ。
したがって、最初は「俺もバンドしてるんでぜひきてください」なんて言わない方がいい。
社交辞令で「今度見に行くよ」と言ってもらえても、当然見にきてくれないのだから。
まずは「集客しよう」という欲は捨てて欲しい。
訪問販売のセールスや、マルチ商法、宗教の勧誘と同じレベルに思われてしまう。
下手するとあなたのバンドの価値まで下げかねない。
そうならないためには、ライブハウスでは他のバンドと単純に仲良くなることだ。
「仲良くなる」技術があれば、集客なんて簡単にできるようになる。
客を呼ぶことなんかよりも、仲良くなることに力を入れよう。
「君もバンドしてるのかい。バンド名教えてよ」と誰かに聞かれたら
「まあ、一応やってますけど、恥ずかしいんでバンド名とかは教えられないっす」
ぐらい控えめに言ってもいいかもしれない。教えたとしてもライブの勧誘は控えるべきだ。
「誘わないと客にならないじゃないか」
と思うかもしれない。が、ここは我慢だ。
まずは仲の良い友達になってから、はじめて自分のライブに誘おう。
仲さえよくなれば断られることの方が少ないし、断られても関係に亀裂は入らない。
もし、ライブに誘って、そこで断られて嫌われてしまうのであれば仲良くなれてなかった証拠だ。
もっと仲良くなることに力を入れた方がいいだろう。
見に行ったバンドと仲良くなるだけでなく、そのバンドの客や対バンとも仲良くなろう。
彼らもライブに来るぐらい音楽は好きなので、仲良くなれば見にきてくれる可能性が高い。
バンド集客の基本その③コミュニティに参加する
コミュニティといってもしっくり来ないかもしれない。
要は友達・知人を増やしていくための方法だ。
ゲーム好きならゲーム好きのオフ会やチームに参加して
料理好きならお料理教室でも通って
スポーツチームに入ってみるのもいいだろう。
自主的なサークルから習い事で、「自分の趣味に合う仲間」を探すのだ。
友達がアドレス帳に100人ぐらいたまって、それぞれ個人的な用事で1日ぐらいなら呼び出せる程度の関係にはなっておきたい。
このときも重要なのは、「バンドやってるんできてください」と仲良くなる前からいわないことだ。
趣味を聞かれたら
「バンドをやってる」
と答えるぐらいならいいかもしれないが、ライブに誘うのはご法度だ。
どうやって人と仲良くなるかについては次の項で詳しく話す。
バンド集客の基本その④モテる
「は? なにいってんだこいつ」
と思うかもしれないが、モテることはかなり大事だ。
プロになってる連中はブスだろうがみんなモテている。
「人たらし」である必要がある。
「俺は硬派だから、女垂らしなんてしねえよ」
と自分の中で壁を作ってしまえばそこまでだ。
売れるバンドは皆モテるのは事実だから、売れる気がないのであれば仕方がない。
何も人を騙したり、不純な性行為をしまくればいいと言ってるわけではない。
魅力的な人間になり、愛想を振りまき、一方的にモテていればいい。
管理人は過去「女性にどうやってモテたらいいのか?」という悩みを持っていて、下記のメルマガを参考にしていた。
音声がかなり役に立ったのもそうだが、
単純にモテるだけでなく
- 相手が何を考えているのか?
- コミュニケーションの本質とは?
- 性別とわず自分の魅力を演出するために普段からしておくべきこととは?
- なぜ、顔がかっこよくない人でもモテモテになれるのか?
- 苦手な相手にも嫌われずに好意をもってもらうには?
- 大物感のオーラをかもしだす方法とは?
こういったことが本質的にわかるモテ講座だったので、バンドマンにはぜひオススメしておきたい。
(もちろん費用はかからない)
ライブハウスに行くときも、友人も作るときもこのテクニックを活用していって欲しい。
バンド集客の基本その⑤インターネット集客
インターネット集客は奥が深い。
本当に極めようと思えば
このメルマガでしっかり基礎から学んで実践して言って欲しい。
そのほか、バンド運営をするにあたって必要なことは全て書いているので、プロアマ問わず必読の内容だ。
バンドをするものは読まなければ絶対に損なので必ずチェックしよう。
とはいえ、「メルマガを読んでくれ」だけでは記事にならない。
ここではメルマガで詳細に書いてあるインターネット集客のノウハウを大まかにまとめて解説していく。
流れさえわかれば自分で実践できるので試してみよう。
ステップ1:バンド集客用ブログ開設
まずはバンドの拠点となるブログを作る。
そのブログの目的は
「ネット・リアル含めてあなたに興味持った人がいつでもあなたのことを知れるようにすること」
誰かにバンドのこともっと知りたいと聞かれたら「ああ、グーグルで調べたら出るよ」と言えるようになるものだ。
そのブログには、デモ音源や活動のスケジュールがすぐにわかるように書いておくこと。
ステップ2:バンド集客用SNS開設
TwitterとFacebookは必須だ。
今の時代名刺の交換なんてビジネスならともかくプライベートではほとんどしない。
リアルの会話シーンでよくあるのはSNSの交換だ。
LINE Twitter Facebook
あたりは利用してる人が多いので、その場で交換するケースがある。
必ず運用しておこう。
バンド用アカウントと、個人用アカウントをもっておこう。
最初は必ず個人用アカウントで、あまりバンドの宣伝などをしない個人用アカウントを使うべきだ。
何度も話した通り「営業っぽさ」をなくすことで信頼関係を築かなければいけないからだ。
あまりガンガン宣伝していると、商売臭くて近寄りがたい存在になる。
宣伝したい気持ちをぐっとこらえて、人として仲良くなれるように頑張ろう。
宣伝をあまりせず、人として仲良く付き合っていくようにしていけば、自然と誘いやすい関係が作れるだろう。
ステップ3:バンド集客用のコンテンツ作り
コンテンツとは中身のことだ。
SNSやブログには面白いことを書いていこう。
面白い動画をとってYoutubeに投稿してそれを貼り付けるのもおすすめだ。
面白さとは、笑えるものという意味ではなく、興味深くてつい見てしまいたいようなもののことだ。
「面白いものなんて浮かばない」
という人もいるだろう。
バンド集客コンテンツ作りの発想法
なので、
- 真新しさ
- 珍しさ
- ギャップ
- 困難さ
- 有用さ
こういった要素をできるだけ満たしたアイデアを考えて欲しい。
(全てでなくてもよい)
そしてコンテンツを作れば、あなたのツイッターやブログを定期的に見てくれる人が増えてくるだろう。
彼らは音楽そのものに興味がなくても、だんだんとあなた自身に興味を持ち、そしてあなたのしている音楽にも必ず興味を持つ。
バンド集客コンテンツ作りの内容
アイデアだけあっても、コンテンツの中身の作り方は初めてだとわからないだろう。
まずは、どのような形で作るのかを考えることだ
- 短いツイート
- ブログ長文
- 長い連載文
- イラスト付きの文
- 漫画
- 動画
いろんな形で発表できる。
この中でも、漫画や動画の破壊力が大きい。
技術があるならぜひ短い漫画や動画で面白いコンテンツを作ろう。
次に、構成はどのようなものであれ
- 4構成(例、起承転結など)
- 3構成(例、序破急)
このどちらか、つまり。3つか4つに話を分割して作っていくことをオススメする。
※人を惹きつけるためのストーリーテリングの手法については別記事にて改めて書いていく
バンド集客コンテンツを作ったら公開
以上のような手法で色々なコンテンツを生み出して欲しい。
といっても本業が音楽なので、動画や漫画に夢中になりすぎては本末転倒だ。
人の目を引くものであれば短いツイート文でも構わないので、たくさんアイデアを考えていこう。
完成したものは、SNS、ブログで公開していく。
面白い内容であれば必ずシェアされるので、どんどんと広がって行く。
ステップ4:バンド集客コンテンツの中で、次のライブの宣伝をする
仕上げは、SNS、ブログ、Youtubeチャンネルなどで集まった人たちにライブや曲の宣伝をすることだ。
あなたのネット活動をチェックしている人たちは、あなた自身のファンになっている。
したがって、彼らには、一度ライブに訪れて
「生のあなたをみていたい」
という欲求が生まれる。
そうなればかなりの人がチケットを購入してくれるだろう。
ここまで長く話してきて結局何を言いたいのかといえば
「宣伝のための宣伝」
ではなく、
「あなたを好きになってもらうために面白いことをする」
のが重要だ。
宣伝なんて好かれてしまえば非常に簡単なのである。
だから、いかに好かれるかを考えて、音楽に限らず好かれる内容のコンテンツをたくさん作ろう。
バンド集客の基本その⑥ライブを続ける
最後に、ライブを続けることだ。
実は集客のためにライブを続けるのは結構効率川類。
したがって、ライブの優先順位はかなりひくい。
なぜなら、今はインターネットで十分集客ができるからだ。
客がいて黒字になるのであればライブはたくさんすべきだろう。
しかし、収益もでないのにお金を払ってライブをするのはなんとも馬鹿らしい話だ。
さらに、客が少ない割にライブの数が多ければ「供給過多」だ。値崩れする。
あなたのライブの価値に「希少性」がなく、売れなくなる。
以前、じゃがいもが少なくなったという理由であるお菓子が販売停止になった。
普段は100円そこらで買えるものだが、この時ばかりはお菓子一袋に10万円にまで値上がりしたのだ。
それは、需要の割に供給が足りなかったからにほかならない。
逆に需要の割に供給が多いとどうなるのか?といえば、さきほども言った通りだ。
あなたのライブを楽しみにしてる人が少ないのにたくさんライブをすると、「いつでもいけるや」と思うので売れなくなるし、値段も人を呼ぶために安くしなければならなくなる。
そうなってはもったいないので、ライブを続ける条件としては
- ライブをしても黒字にできる
- 集客以外の目的でライブをしている(実力向上や撮影目的)
のどちらかが必須だ。
赤字になるライブは続けるべきではない。
さらに、集客目的のライブにお金を払う必要もないのだ。
売れるバンドマンの特徴を以前の記事にまとめているので、こちらの記事も参照して欲しい。
※ライブで集客数が少なくても黒字にする方法についてはまた別の記事に書く。
あるいは
こちらのメルマガでマーケティング面は無料で全て学べるので、メルマガで学んでおこう。
まとめ
結論としては、
- まずはいる人に声をかけること。
- 人たらしになって、色々な場所で人に好かれること。
- ネット集客で面白い内容を発信して人に好かれること。
この三つの軸で今回話してきたので、この観点をもって集客を考えれば必ずファンが増えてくるだろう。