オーディション合格を目指す人間は大きくわけて三種類いる。

 

  • 考えすぎてあまり数を受けない人
  • 何も考えずにバンバン数を受ける人
  • しっかり考えて数も受けられる人

当然、一番いいのは

「しっかり考えて数も受けられる人」

 

そうは言っても、オーディション合格にむけてどのように考えていけばいいかわからない人は多い。

 

しかし、オーディションといえど、人が選考するものである限り、突破口は必ず存在する。

 

大雑把に言えば、就職活動のハード版だと思えばいい。

 

では、そんな「就職活動ハード版」であるオーディションをどのように攻略していけば、バンバン通るようになるのか?

 

そのヒントを紹介していく。

 

 

 

オーディション攻略法その①インターネットで数をどんどん受ける

「憧れのアーティストと同じ事務所がいい」

「できれば近くの地域で活動できる事務所がいいな」

そんなこと言ってられない。

 

小さい規模大きい規模関係なくオーディションはバンバン受けよう。

ライブ形式のオーディションもある。

景品やデビュー後の待遇なぞこだわらずどんどん受けるべきだ。

 

 

数さえ受けていれば、受かった後自分で契約内容を吟味して一番良い条件のところにいけばいいだけだ。

 

インターネットで調べてどんどん受けていこう。

 

 

オーディション攻略法その②楽器屋、ライブハウスから紹介してもらう

インターネット以外でもデビューのチャンスはつかむことができる。

 

スタジオ、楽器屋やライブハウスに

「今、オーディションとか積極的に狙って言ってるんで、なんか面白そうなのがあったらぜひ連絡欲しいです」

と、毎回うるさく頼んでおこう。

 

これはオーディションに限らずかなりメリットがある。

 

この行為によって、ライブハウスなどの音楽関係者は

「お、こいつらやる気あるんだな」

と判断します。

 

ライブハウスの人はやる気のあるバンドマンが好きだ。

 

かなり割のいいライブイベントなどを紹介してもらえたり、事務所の人と口利きしてくれることもあるかもしれない。

 

「普段から希望を口にする」

この習慣は、バンドに限らず、職場で出世をする人にも共通する習慣だ。

 

恥ずかしがらずに自信をもって、うざがられるぐらいにしっかり伝えよう。

 

 

オーディション攻略法その③自己分析をする

就職活動と同じようにオーディションでも自己分析は必要だ。

 

とくに書類選考で通らないような段階であれば、自己分析は徹底しよう。

 

「相手の事務所にとって、あなたが必要なのか?」

 

「なぜ、あなたがその事務所にいなければいけないのか?』

 

といった質問に自分のなかで答えられるようにしよう。

 

自分ですら

「売れるかどうかわかんねえなあ」

と思っているのであれば売れない。

 

「俺ら、まじ売れる気しかしない。この可能性のカタマリが野に埋もれているのがもったいなさすぎる」

ぐらいの気持ちが持てるまで、自己分析をすべきだ。

 

今の音楽業界で、どの層にあなたのバンドが受けて、どれぐらい儲けられるのか?

そんなの自分でわかるわけないと思うかもしれない。

 

しかし、ここは間違ってもいいから真剣に考えて欲しい。

なぜなら、事務所側としても「売れるかどうか一切考えないようなやつを事務所にいれたくない」からだ。

 

事務所の人間は商売をしてるのだ。

あなたのように、別の仕事のかたわら趣味でやってるわけじゃない。

自分たちで選んだアーティストが売れなければ損失が重なり、給料が出なくなり、会社が潰れ、家族が路頭に迷う。

 

「俺は音楽業界をなんとかしたいと思って頑張ってるんだ!」

という人もいるが、実際は「もちろん、俺の生活が保証された上でな」というただしがきがつく。

 

あなたが彼らの生活を保証してあげるぐらいの気持ち、考え方がないと、決して

「あなたのバンドの市場における強み」

は浮かんでこない。

 

考え方としては、あなたの好きなバンド、あるいはそうでないバンドやアーティストについて自分たちで考えてみればどうだろうか。

 

あなたが好きなバンドを嫌いな人がいる。なぜ嫌いなのか?

好きな人もいるはずだ。彼らと自分たちの共通点は何か?

 

あなたが大嫌いで聞く気もしないバンドがある。しかし、ファンが多いから実際にデビューして売れてるわけだ。

デビューしてメディアに露出してる時点で相当市場価値があると判断すべきだろう。

あなたが全く興味なくても、だ。

 

であれば、逆に考えてみよう。

あなたが大嫌いなバンドのことを好きな人はどんな人だろうか?

その人たちはどういう部分に魅力を感じているのだろうか?

 

そう考えたときに、頭ごなしに

「キャッチー路線だから売れてるんだろ」

とか

「顔がいいから売れてるんだろ」

と、適当に考えてはいけない。

 

普通に考えて、顔がよくて曲がキャッチーな程度では、音楽業界で生き残れない。

必ず何か惹きつける魅力があるのだ。

 

それを考える癖をつけていけば、あなたも自分のバンドの強みが自ずと見えてくるだろう。

 

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オーディション攻略その④自分たちのストーリーを作る

私はたくさんのバンドにアドバイスをしてきた経験柄、学生たちと多く接してきた。

そして、学生の就職活動の相談にも乗らされてしまうことがよくあった。

 

そのせいで、オーディション、就職活動問わず、相手に魅力を伝えるにはどうしたらよいか?

ということをよく考えるクセがつき、その極意に気づいてしまった。

 

それは、

ストーリーを作る

ということ。

 

履歴書やプロフィールシートなどは

「経歴を知るため」

に使われるわけではない。

 

その人の人となりを知りたいから、そのような書類を使うのだ。

で、「人となり」はどうやればうまく伝わるだろう?

 

それは「ストーリー」だ

トーイックの実績が800点あるだとか、国家資格持ってるだとか、

どこぞのライブハウスで演奏しました云々などは関係ない。

 

それだけで見えにくい部分

「で、結局お前らはどういうやつなの?」

という部分を伝えていくのはストーリーだ。

 

ストーリー力と、それを表現するための文章テクについては、関連記事を参照して欲しい。

 

ストーリーが自分の中で出来上がっていれば、

履歴書であろうが、プロフィールだろうがバッチリかける。

それで人の心をつかむことができる。

 

例えば、以下の二点で、売れそうなアーティストはどっちだろうか?

 

 

パターン1 ホームレス少女

5歳の時に両親が強盗により殺され、ホームレスになった少女。

少女は、亡父のボロボロギターを使い、ホームレス街で演奏して身銭を稼いだ。

最初は一部の弦がきれていたので、ついてる弦だけで演奏していた。

東京都内で泥まみれの18歳のホームレスミュージシャンガール

として、テレビでのデビューを希望してる。

 

 

パターン2 サラブレッドミュージシャン

2歳からミュージシャンになるべく英才教育を受け、

どのような楽器でもそつなく弾きこなし、クラシックなどのコンサートでも受賞経験あり。

作曲、アレンジ、作詞、どれもプロレベルの実力。

メンバー募集サイトで集めた仲間とともに、デビュー希望。

 

 

実際に売れるのは・・・?

どれほどサラブレッドミュージシャンが優秀でも、ホームレスのインパクトにはかわらない。

もちろん、こんな話作ってでっちあげては意味がないが、本当であれば強いストーリーである。

 

「俺は普通の家庭で育ってるしそんなストーリーもってないんだけど」

という人も、よく考え直して欲しい。

 

今まで人生が全くもって楽だっただろうか?

もし、そうなのであれば今回も楽にオーディションを通過したらいいだろう。

 

でも実際は違う。

ほとんどの人が、何かしらの壁にぶつかったり、不本意ながら目の前の問題から逃げたり、あるいは立ち向かったり、

 

いろんな経験をしながら生きてるはずだ。

それは一つ一つが人を惹きつける物語だ。

あなたが日常で友達に話してウケる話もいってしまえば物語だ。

 

あなたの人となりを面白おかしく伝えることができているからだ。

人は面白いものにはお金を払う。

 

だから、あなたも自分の人生の

「面白いところ」

を洗い出して、自分のプロフィールを改めて作ってみよう。

 

ストーリーについては先ほども紹介した

こちらの記事を詳しく見て欲しい。

 

 

オーディション攻略その⑤ちゃんとした写真を取ろう

 

当たり前のことだが一応書いておく。

未だにプリクラで応募する人がいるぐらいだ。

 

当然、プリクラなんか添付して送っても相手にされない。

面倒だと思うかもしれないがしっかりと写真屋さんに写真を撮ってもらおう。

 

自分で撮ってはいけないということもないが、自分でとった場合の写真のできはやはりそれ相応でしかない。

 

また、写真をとるときは、必ず顔がはっきり見える髪型にして、前髪で顔が隠れるようなスタイルはやめよう。

プロのアーティストにはそのような格好の人がかなりいるが、それでもオーディションでは印象が悪い。

 

実はオーディションで大事なことは、

  • ぶっ飛びっぷり
  • 人と違う感じ
  • 変わったところ
  • 新しさ

 

なんかよりも、手堅さ、堅実さが重視される。

それは手堅いキャラがいいのかとか、そういう意味ではなく

 

「こういうやつなら、これぐらいは売れるだろう」

という目星がつく方が採用してもらいやすいということだ。

なぜなら、何度もいっているようにそれが彼らの商売だからだ。

 

少し話がそれたが、「しっかりとした人物」を印象づけるためにも、写真はしっかりとプロにとってもらうようにしよう。

 

 

 

最後に:オーディションがゴールではない

ここまで、オーディションに通るための方法について解説してきた。

 

が、オーディションに通ることはゴールではない。

そもそもオーディションに通ったからといって、即音楽だけで飯が食えるようになるわけではないのだ。

 

したがって、オーディションに通ってからが本当の音楽活動の本番だと言えるだろう。

 

デビューする程度の人間なら腐るほどいるが、そのあと活躍し続けるようなアーティストは本当に片手で数えられるぐらいしかいない。

 

それぐらい厳しい世界なのだ。

 

事務所は手取り足取り全てをサポートしてくれるわけではない。

やはり集客の根幹の部分は自分たちでなんとかしなければいけないのだ。

 

そして、そこまで集客をして頑張ったとしても、儲けの一部は事務所に取られる。

 

だからこそ

「それだったら俺らだけでやるわ」

と思ったアーティストたちがインディーズでCDを出すようになっているのだ。

 

もっといえば、今はCDの出版や音楽ダウンロード配信なんかは、個人でも行えるようになった。

WEBマーケティングも、費用をどんどんかけるよりは実力の世界だ。

自分でインターネットを使って宣伝することは誰にでもできるようになった。

 

そうなると

「インディーズでデビューする意味すらないのでは?」

という考え方になってくる。

 

いわゆる自主レーベルという考え方だ。

 

これからの人は、自分たちでCDを作り、ダウンロード販売をし、ライブの客を宣伝して集めて、バンドを運営していくスタイルがスタンダードになるだろう。

 

そして、テレビなどでは決して話題にならずに、自分たちのやりたい音楽と、それを聞きたいリスナーとが繋がった神聖な世界観を持ちながら、経済的にも自由が生まれるようになるだろう。

 

なぜなら、ライブやCDの収益を誰とも折半せずにすみ、全てが自分の儲けとなるからだ。

 

当ブログではバンドのための集客、運営方法についてたくさんの有用な記事を書いている。

もしあなたのバンドが赤字なのであれば、他の記事もぜひ読んで欲しい。

 

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その辺の紙面制限のあるマーケティング本や、なんちゃってバンド集客本を読むよりは、よっぽど現実的で、画期的なこを書いてるつもりだ。

 



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